開業日に込めた思い

開業日に込めた思い

勇気を出して

書こうと思います

 

それは「復興」

 

「東日本大震災」

この文字を入力しただけで

心がザワザワするのは

宮城県に生まれ育ち

あの震災の体験が

恐怖がしみついているからなのか

 

まだ

苦痛をこらえて

日々を過ごしている人たちが

沢山いることを思うと

自分が震災のことを

口に出すのをためらってしまう

 

でも今日は

勇気を出して

書こうと決めた

 

自分より

被害が深刻だった方々が

大勢いることは

もう当然のこととして

俺が選んだこれからの生き方が

直接的ではないけれど

自分の中で「復興」

なのだと思っているのです

 

震災のとき

父はしきりに

「震災復興と言っても、元に戻ってどうする!?

より良い世界にしなければ本当の意味での復興ではない」

と話していた。

父は、NPO市民活動やボランティアに深く関わってきた人間だった。

ガンの手術を受けて数ヶ月後の東日本大震災

父が病気でなければ

もっと

もっと沢山の人々の役に立つ仕事を

できたに違いない。

でも、人生は無情だ。

その年の8月に

父は帰らぬ人となってしまった。

 

俺は

父のような仕事はできないけれど

自分が「自分の人生を生きること」が

何か、どこかで復興に繋がるのではないか

と思っているのです。

 

知らない土地で

新しいことに挑戦させてもらえること自体

恵まれているのだと分かっています。

だから

自分にできることを精一杯

日々の暮らしを丁寧に

楽しいことを真剣に

そう思うのです。

 

開業日は

東日本大震災のあった

3月11日の前の日

3月10日です。

あの日に戻れたら

大切なものを取り戻せるのに

そう何度も思ったし

この思いはきっと無くならないけれど

そんな「あの日」から

新しい一歩を踏み出そうと決めました

 

開業日に込めた思いは

「復興」です

でも、あの日に戻るのではなく

これからの日々をより良く

自分の人生を生きる

そういう復興です。

 

と、ここまで書いてみて

地元を離れてしまった自分が

復興のことばを発していいのか・・・

でも、自分なりの思いを綴りました

不快な気持ちにさせてしまったら

ごめんなさい

正直な気持ちです

 

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テッペイ

 

 

 

 

 

「開業日に込めた思い」への3件のフィードバック

  1. 素晴らしい。男同士だが、惚れちゃう。というか最近の自分の行動力のなさに反省。とてもいい文章を読ませてもらってありがとう。お互い頑張ろう。

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